2011年09月16日

小脇清治候補のビラを読む

小脇清治候補のビラを手に取った住民は、誰もがびっくりしたのではないか。今までの屋久島では見たことも無いような内容だからだ。しかしこれこそ全国に通用する本来の選挙公約のあり方なのだ。

まず標語として「危機からの脱却、新生屋久島を創る」とある。「決断・謙虚」とか「まじめにまっすぐ」などとはえらい違いだ。住民のために何をするか、何のために立候補するのか、力強く宣言している。他の候補は、何もしないけど人柄は良いから町長にしてくれと懇願しているだけだ。

前書きでは現在の屋久島の閉塞的状況を厳しく指摘している。そしてそれに対処するには「優れた経営感覚と積極果敢なプロジェクトの計画実行が必須」と訴えている。さらにそれができるのは「長年の役場体験と事業経営の経験」を持つ自分だと宣言している。全くその通りと言うしかない。そもそも行政というのは町の経営であるのだ。しかし他の候補者にはそのような意識はなく、またしかるべき規模の経営経験も組織の運営経験もない。

裏面に並ぶ施策も極めて具体的である。第一次産業振興では、産業振興公社とか鯛之川発電所とか、他の候補者では思いも浮かばないようなものが並んでいる。また「観光産業とのタイアップ、地場産品によるおもてなしの徹底」は、地元で試食会が常時開かれるようなもので販路拡大に極めて効率的だ。またその観光振興では「冬でも雨の日でも老若男女誰でも楽しめる観光地を創出する」とある。観光地としての屋久島の課題は、冬は閑古鳥が鳴きまた雨の日は多くの人がどこにも行けないことだ。常時あらゆるお客様を迎え入れられるようになれば、屋久島の観光収入は何倍にもなるだろう。

「屋久島パスポート創設」は、島内各所でばらばらに徴収されている各種協力金などをまとめて徴収することにより、まず観光客の便宜を図り、またそれを総合的・全島的見地で有効に投資しようということだ。以前から議論のある入島税が観光客から金をふんだくることばかりを狙っていると反発が多かったが、これならかなり受け入れられるのではないか。

「政治および行財政改革」では、まず「補助金頼みでなく、自力での収入増」をうたっている。これも旧来の物乞い政治との決別宣言である。さらに「行政の透明化」として、「町の決定事項は結果だけでなく、その判断理由まで公開」また「行政における問題点、課題、失態すべて包み隠さず公開」としている。役場も万能ではないから間違うこともある。その時はすぐに町民に謝ればよいのに、それを隠そうとするから人々が疑心暗鬼になり、また不正がはびこることになるのだ。これらが実現したら屋久島町は行政の透明化において日本のトップにもなることだろう。それは世界自然遺産に並ぶ勲章とも言える。

そして「多選排除」。これだけでもこの候補に投票する意味があるくらいだ。何しろこの島では多選の弊害をいやというほど味わっている。選挙で選ばれたのだから何回でもいいだろうと言う人がいるが、それは間違いだ。今の選挙制度では現職側が圧倒的に有利だから公正な選挙戦にならないのだ。そもそも本当に町長の職務に心血を注いだら、8年どころか4年でもすっかり燃え尽きてしまうはずなのだ。

さらに「停電のない町づくり」。住民は頻発する停電で直接被害をこうむり、また不安に脅かされている。この問題に取り組まないのなら、それだけで町長失格と言える。世界中、電気のあり方は今後10年、20年のうちに大きく変っていく。スマートグリッド(次世代送配電網)化が進むのだ。今のうちから体制作りをしていかないと屋久島は世の中の動きから全く取り残され、それこそ文明の化石になってしまう。こういうことが他の候補者には何も判っていないようだ。

最後に「グランドデザインの策定」。現町長のもとで基本計画とやらが策定されていたが、これを計画だと言ったら世間に恥をさらすようなものだ。何しろ掛け声や訓示のようなものばかりで、どういう島になるのか全体像が全く見えず、また計画には不可欠な期間や予算などの数値が入っていない。これでは具体的にどうすればよいか判らず、行政は右往左往するばかりで金をドブに捨て続けるしかない。屋久島の未来を切り開くのに一番必要なのはグランドデザインの策定なのだ。

以上、小脇清治候補には明白かつ革新的なビジョンがある。他の候補者は基本的に現状維持でしかなく、それでは町は今後もこのままずっと迷走を続けるしかない。もちろんここに並べられた施策のうちどこまでが任期中に実現できるか、それはやってみなければ判らない。しかし屋久島の明日を開くにはこの方向に進むしかないことだけは明白だ。まずはこの人に町を託して、将来への道を切り開いてもらい、その後その先を若い人たちが突き進んでいくようになることを願うばかりだ。

ところで私のブログを読んでいる人は、主張にかなり近いものがあると思われたことだろう。我々はめったに話すこともないが、この人は私のブログの読者で良き理解者である。今回は頼まれてわずかな時間ではあったが協力した。それを「お前は利用されている」と言う人がいる。しかし利用するというのも実力のうちだろう。これは使えそうだと見抜き使いこなす。それもまたリーダーには欠かせない能力の一つだ。私は誰とも徒党など組んでいないしこの島で何の利害関係もない。そして考えたことは誰でも読めるように公表している。だから参考にしたり利用・活用など誰でも自由にできる。それなのに全くそうしなかった他の候補者たちは、内容が理解できないか、あるいは利用するだけの能力がなかったということだろう。
posted by 夜泣石 at 09:49| Comment(0) | 屋久島町の動き | 更新情報をチェックする
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