2011年08月28日

屋久島町長の品性

屋久島町の現町長が、何とも面白く、いかにもこの人らしいことを言っているとの噂を聞いた。現町長は旧屋久町長を5期、そして続けて町村合併後の初代屋久島町長に当選して既に4年が過ぎようとしている。7期目を目指して出馬が取りざたされているが、町長選はもう2ヶ月に迫っているというのにこの期に及んで明言していない。どうも本人は迷っているとのことで、その理由として以下のような説明をしたとのことだ。

まず出馬したい理由。「この4年間を振り返って、自分は楽な方に逃げていた、という反省がある。前回の選挙の時、これが最後、合併の総仕上げをしたいと宣言したのだが、それができていないので、やり残したことをやるためにもう一度出たい」ということなのだそうだ。

この町長に何の実績も無いこと、選挙の時の公約など全く果たされず、町はばらばらのままで合併の効果はほとんど上がっていないということは全住民の一致した見解だ。なにしろ少し前の議会で、町長派の議員ですら一般質問で言及していたくらいだ。

それを町長自身も自覚しているというのだ。そしてそれを自ら明言するとは、なかなか立派な態度だと思う。しかし、だからもう一度やりたいというのはまともではない。できなくて申し訳なかった、これで引き下がりますというのが普通の人の感覚だろう。

今までできなかったことが、なぜ次にはできるようになるのか。この町長は「今までは逃げていた、今度は逃げません」と言いたいようだ。高校野球ではあるまいし、そんな精神論が通用すると思っているのだろうか。今までできなかったら次もできない、というのが世間の常識だろう。実際、この人は20年以上も首長の座にあって、めぼしい業績など一切なく借金だけを積み上げてきている。20年以上も逃げ回っていて、どうして急にできるようになるというのか。

さて次に出馬をためらう理由。「自分の選挙は、ご存知のようにいつも家内が前面に出て戦ってきた。それが今、親の介護で忙しくなって選挙に十分な時間を割くことができない」。したがって選挙戦が厳しいということだそうだ。

これも住民みんなが同じ認識をしている。そして奥さんの選挙戦術も皆が知っている。徹底的な戸別訪問なのだ。老夫婦の家など一軒一軒訪ね、勝手口から入り込んだりして、何かで膨らんだ手で握手して回る。もちろんその膨らみは有権者の方に移る。

つまりこの町長は、自身の思想やビジョン、また具体的な政策などで選挙に勝ってきたのではないと自覚しているのだ。そんなものは屋久島の選挙では役に立たない。だから表向き、もっともらしい出まかせを言っておけば良い。選挙は裏で奥さんが決めてくれる。なるほどこれでは公約など果たされるわけがない。

本来、政治家には信念がなければならない。それを実現したいから選挙に出る。常日頃、自らの主張を述べ、選挙には早くから立候補を宣言しなければおかしい。そんな常識はこの島では全く通用しない。しかもまた、こんな田舎政治の実態をここまであっけらかんと話してしまう町長にはびっくりする。それどころか、そういう人だからこの町長が好きだという住民が多いと聞いてあきれてしまう。特に年寄りの間で人気があるのだそうだ。世間の普通の感覚では、思わず吹き出してしまう冗談のような話だと、いつかここの人たちが気付く日は来るのだろうか。
posted by 夜泣石 at 14:46| Comment(1) | 屋久島町の動き | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
支援者は 「いいひと。だから」とか「人柄が」とか
訳の分からん事を因として現職をおす。

また、それを「如何にも」と受け取る有権者。

戸別訪問の奥様の目。牛殺し馬殺しの様相。
実に選挙民をナメた戦術。ナメられたことに気付かない有権者。

新人を推す支援者とて、当選後の己の利益を求めてのこと。
バカを落として、アホが居座る構図。
ま、現職より劣る首長は無いけど。

夜泣石さん。
我々も気づいてはいるが、若者の芽を摘む事のみに尽力を注いできた老齢現職議員達を見れば、この島の縮図も分かりそうなもの。

70歳の声を聞いても、国を思う気持ちすら沸かない。
地方議員など、30代や40代でよろし。
その世代で責任をとれるように立案執行されるのが吉。

その世代の快適のために、後進が支払いをするのは頂けない。
Posted by 海老蔵 at 2011年09月03日 17:27
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