2009年01月07日

屋久島町長告訴のビラ

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のんびりとゆったりと、いつの日にか


昨年暮れ、屋久島町長告訴の進行状況を伝えるビラが、裁判を支援する会によって屋久島町のすべての家庭に配られた。内容はまず告訴の概要を簡潔に要約した後、
1.日高十七郎氏側、裁判引き延ばしを画策
2.裁判費用は町民の税金でなく日高十七郎氏個人が支払うべき
の二点について特に強調した説明があった。


第1の点に関しては、12月15日付けで裁判所から被告側弁護士に連絡書面が出されている。そこには次回までに準備しなければならないこと、及びその期日について具体的に記されている。内容は前回公判での裁判官の指示したことの繰り返しだが、改めてこんな書面を出すのは極めて異例のことのようだ。プロの弁護士としては、こんなものを受け取ってしまったことはとんでもない恥になるだろう。口頭だけでは判らない奴だと判を押されてしまったわけなのだから。そしてその中に「補正書記載の請求の原因に対する認否・反論書面(本案の答弁・認否等)の提出」と明確に記されていることは、裁判所としても逃げ回ることは許さず、もう実質審理に入ると宣言したと受け取ってよいと思う。


第2の点については、前回の議会で町長は自ら「心苦しい」と答弁していた。それくらいの良心はあるようだから、次回公判までにはきっと誠意ある対応をしてくれるものと期待したい。


ところでこの島では情報伝達のほとんどは口コミに依っている。島の新聞とか放送とかなく、都会ではあれほどあふれているビラや張り紙などもほとんどない。本土からの新聞はあるが、島の記事などめったにないし、そもそも新聞を取っていない人も多い。月一回、町報などがまとめて配られるが公的なお知らせばかりで、議会便り以外は意見を聞けるものはない。


口コミにおいては、情報は話す人によっていくらでも変質する。しかもそのルートは、地縁血縁などでだいたい固定される。その強い人間関係のためか、聞く側も客観的に自分で判断することなどなく、まずそのまま受け取ってしまう。この屋久島町長告訴の件もきっとほとんどのところで、つい最近まではボロクソに言われていたことだろう。


このまとまりは、そのまま政治的グループにもなり、腐敗の温床になる。昔は日本中の田舎の選挙で、票は金で買うのが当たり前だったが、それがここでは今でも続いているそうだ。まっとうな情報や異なる意見が伝わる事がないから、こうしたグループが強固に、閉鎖的に温存されてしまったのだろう。また仲間みんなが昔からやっているのだから、悪いことをしているという意識も薄いはずだ。そうして金をばらまいたものが当選し、地位を利用して金を作る。それを使ってまた当選する。多選首長、多選議員ばかりになるのは当然だろう。


こんな社会で、少しでも真実を伝えようと思えば、まずビラを配るしかない。特に聞く耳を持ちそうにない年配の人たちでも、ビラならちょっとは目にとまるだろう。あれっと思って読んでくれたらしめたものだ。ビラを作って配るのはお金も労力も大変なことだ。しかし変革を志す人々にとっては避けて通れないことだと思う。


この裁判が勝利した時、人々は口コミよりビラの方が正しかったと判ることになる。大きな意識の変化につながるだろう。その意味でも今回のビラ配りの意義は大きかったと思う。
posted by 夜泣石 at 10:23| 屋久島町の動き | 更新情報をチェックする